成果主義制度の改善提案 08年版労働経済白書

成果主義ってのは「まず会社の成果ありき」だからねえ。
個人の成果として取り合うパイの大きさは会社の業績によって決められるし、その業績にしたってアップしても「負債の補填に使います」とか言われて「なので実質は業績などアップしていない」とか言われて、それを御用組合は「会社の言い分は理解できる」とか勝手にやっちゃうもんだから、いざなみ景気とか言われてもサラリーマンの給与は増えてないのよ。
成果主義なんだからベアとか言ってんじゃないよ、っていうのに加えて、給与原資を会社側の理由だけで好きなようにコントロールできる手法が確立したってこと。
もう闘争なんて遠い昔の話。
それでも労働市場は買い手市場のままだから「じゃあ別の会社行くわ」なんてのもなく、どうしようもないとして働き続けるわけ。
更にパイの中の個人業績なんて、結局は上司の評価で決定だから、もう何がどう成果主義なのかと。個人の業績なんてハナクソみたいなもんだ。
これに閉塞感を感じてないのは馬鹿だろうと思うが、でも本気でそこまで割り切れたり何も感じないのであればそれはそれで天才ではないかと思ってしまう。