「まずパソコン!車はそのうち」大学生の興味ある物調査

隔世の感。という感じもないなあ。


大学生になって東京に出てきたとき、大学の近くに住むことには別に反論もなく親に同意して、通学に必要もなければ、ちょっと遊びに出るにも駅ちかで電車で済んだわけで、それからおっさんに至る今になっても車は必要だとは思えない。贅沢品。


まずパソコン!ってのはまあね。既に持ってたからね。
ネクラネクラという偏見を無視して、マイマイコンは高校入学時に手に入れた。当時はパソコンなんて言ってなかったんだよボケガ。


以下、回想。


最初に手に入れたPCはPC-8801mk2(model30)だよ。5.25インチFDドライブ2台内蔵で275,000円。
たしかディスプレイは67,800円のやつ。
データレコーダは無し。
まあFDDがあったけどもね。5.25インチ2DのFDが10枚入りで7,000円とかしてた時代よ。2年後くらいには4,000円程度に下がったけど。ひと月の小遣いでも10枚買えねえ。
で、カセットテープを使わざるを得なく、データレコーダは必要に応じて父親のでかいステレオからカセットデッキを抜いて代用してました。


購入については当然中学生の小遣いで買えるようなシロモノではなくて(小遣い10年分だよ)、なぜか「合格したらマイコン買(こ)うたる約束じゃったけえの」と言ってきた父親(自分自身はそんな約束をした覚えはまったく無いというか、合格の引き替えで何かを要求するという考えすら無かった。だいたいそんな難易度高い学校ではない(今では広島県で十指に入ってるみたいだけど))に、0.2秒で即答して買って貰った。


たしか父親は「NECにツテのある友人を通して買った」とか言ってたけど、安くないだろそれw
いやまあ今の自分の立場で考えて。
広島県人は保守的というか、ずっと昔の雑誌で読んだけど、広島県は家電高値安定御三家に入る県だったそうな。
安い=バッタ屋=何か裏があって危険。そう考える人が多かったんだろうね。うちの父親もそうでした。マイコン雑誌見せて秋葉原の値段見せても、通販なんて以ての外で一蹴されたし。
あとはまあ、広島はデオデオ(当時ダイイチ)が牛耳ってて定価販売の殿様で、それが普通という地域だったのもあるか。
どれくらい安くなるかは2番目に重要なところで、1番は安心できる筋から買うってところだったんだろうね。


で、当時はまあね、その当時のマイコン少年らしく、店頭のPCを使わせて貰うのに足繁く通った電気屋があって、自分としては筋を通してそこで買いたかったんだけど、父親は「お前のその考えは良いことだが金額が金額だから許せ」と。それ以来、その店には行ってない。ウン十年経った今でも行けないなあ。。。って、まだ店あるのか?


ただ、買って1ヶ月後にFM音源搭載のPC-8801mk2SRが発売されて泣いたけどね。
だってあーた、その後に発売されるゲームがあらかた「SR以上対応」なんだもの。
オプションのFM音源付けたって同じにゃならないから動かないものは動かない。
ビープ音で動くゲームもあったけどね。。。


それを5年は使ったか。
仕送りがたくさんあるわけでもなかったし(正直ギリギリの生活でしたわ)、「普段はバイトなんかせずに勉強しろ」と言われてたしで。
その後はまあ夏休みだの春休みだのの間にバイトしてPC-9801RX2だの買ったり、128,000円もする180MBのHDD買ったりだのするんだけどね。
挙げ句には小田急複々線化の立ち退き料なんか入ったりして。ただの店子なのに。
60万即金でAT互換機買いましたみたいな。今は亡きロビン電子で。


なんか多少金の使い方間違ってる気がしないでもないな。。。