社内告発で制裁人事、オリンパス社員が人権救済申し立てへ

浜田さんは大手鉄鋼メーカー向けに精密検査システムの販売を担当していた2007年4月、取引先から機密情報を知る社員を引き抜こうとする社内の動きを知った。システムの追加受注を有利に進める目的の工作で、不正競争防止法違反(営業秘密の侵害)の可能性があると判断。最初は上司に懸念を伝えたが、聞き入れられなかったため、同6月、コンプライアンスヘルプライン室に通報した。その後、オリンパスはメーカーに謝罪している。

この男性の行動は正しい。報告する順序も正しい。
メーカに謝罪もしてるので外面的にはオリンパスも正しい行動をしてる。


が、

ところが同室の責任者は、浜田さんとのメールを、当事者である上司や人事部にも送信。約2か月後、浜田さんはその上司の管轄する別セクションに異動を言い渡された。

なんじゃこりゃ。って話だな。
まあどのみち誰がこういう報告を上げて騒動になったのかは関係者にはそれとなく分かるとは言っても、コンプライアンスヘルプライン室が触れて回るのはおかしい。つか、NG行為でしょ。
でもまあ、この阿呆なコンプライアンスヘルプライン室抜きにしても、結局それとなくは分かるものだから、その後の部署のことを考えた結果誰かが異動になったりはあり得る。が、告発者の不利益になるような人事ではでたらめと言われてもしょうがない。


誰がどう処遇されるかはケースバイケースだし定石は無いとはいえ、少なくとも報告を無視した上司は懲戒だし、告発をばらしたヘルプラインの責任者も懲戒でしょう。告発者が左遷されるのはおかしい。

オリンパス広報IR室は「本人の了解を得て上司などにメールした。異動は本人の適性を考えたもので、評価は通報への報復ではない」とコメントしている。

ここまでしらばっくれて正当化しようとしてるのはどういう理由かな。
ちょっと考えてみたいな。