取材ノートから:おまつりの人出 /山形 - 毎日

 「花笠まつりは100万人もの人出が集まる」と書いてきた原稿が届いた時は、たちまちボツにした。公式発表のまつりの人出、92万人を基に「経済波及効果は116億円」と経済研究所の試算を書いた原稿もたちどころにボツにした▲3日間に90万人、1日30万人が沿道1・5キロに集まったとすると、1メートル幅に毎日200人の人がいたことになる。そんなに人はいないと思ったが、私の目が悪かったのだろうか▲「おまつり」だから多少景気の良い人出を主催者らが発表するのは分からないでもない。しかし、それを記事にするかは別問題。ましてやその数字を基にした経済分析を記事にしていたのでは、戦争中の大本営発表独裁国家の情報と変わらない。【石川宏】


毎日新聞の数え方では、午前だけ見た人が50万人、午後だけ見た人が50万人だったとすると、「人出は50万人」になってしまうね。


こんな時は「俺の見立てではせいぜい50万人だ。100万人なんて主催者発表は嘘っぱち」って得意満面なんだろうなあ。


普通の考え方をすると100万人だけどね。


自分の目で見たものを信じるのは結構なことだけど、自分の目で見たものだけがすべてなのか判断できる知識がないんじゃ、その人の言い分は「いい加減」だよね。


まあ押し紙にしろ、現実とは違う都合のいい数字を創って発表するのが新聞なんだから元々信用しちゃいないけど。